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切手ブームからわかる収集家の年齢層と買取価格相場の関係性

切手ブームと買取価格相場には大きな関係性があります。

今回は切手ブームについて解説した後、買取価格相場に与える影響についてお話したいと思います。

切手ブームとは?

  1. 第1次 1956年頃(昭和31年)~1958(昭和33年)年
  2. 第2次 1969年(昭和44年)~70年(昭和45年)
  3. 第3次 1972年(昭和47年)~73年(昭和48年)

第1次切手ブーム

1956年頃(昭和31年)~1958(昭和33年)年

戦後10年経ち、当初、切手収集は今のように完全な趣味分野の1つではなく、投機目的として収集している人もいました。そして大人が収集するものだった切手がグリコのおまけによって子供間で人気が出るようになり切手ブームが起こりました。

これが第1次切手ブームです。だいたい年齢層として今70歳くらいの人達が10歳くらい、ということは今80歳、90歳くらいの方が20~30代なので大人の趣味でもありました。

第2次切手ブーム

1969年(昭和44年)~70年(昭和45年)

大阪万博などがきっかけとなり、好景気によって切手の市場価格が上昇しました。

切手収集というものが完全に趣味分野として成熟していたことがわかります。

また1960年以降は様々な種類の切手が大量に発行されています。

ここで少し気付いてもらいたいのが切手に限らず大量生産するとその価値はどうなるか想像してみて下さい。

答えは価値が低くなる=安くなる

収集年齢層は今60歳くらいの人達が10歳くらいの時、80歳~90歳の人達が20~30代です。

第3次切手ブーム

1972年(昭和47年)~73年(昭和48年)

最も代表的なのは沖縄切手の投機目的熱と終息です。

まず沖縄切手とは1945年以降アメリカ軍の占領下で発行されていた切手で、初期のものはB円建てといってアメリカ軍発行の軍票が基準になっていました。また後期はドル建てであり、いずれにせよ日本国が発行した切手ではありません。

そのため希少性があり投機目的として利用されました。

なぜ1973年にその投機目的が終息したのかというと、1972年5月14日に沖縄本土復帰があるからです。

沖縄が正式に日本国に引き渡されたことでアメリカ軍統治下による発行が停止され、使用も1972年6月3日限りで禁止されました。

該当する年齢層は今57歳くらいの人達が10歳の時、70代80代の人達が20~30代です。

切手ブームに該当する年齢層

1945年(昭和20年)74歳⇒昭和30年(10歳)
1955年(昭和30年)64歳⇒昭和40年(10歳)
1965年(昭和40年)54歳⇒昭和50年(10歳)
1975年(昭和50年)44歳⇒昭和60年(10歳)

60代後半~ 第1次切手ブーム世代
50代前半~ 第2次切手ブーム世代
40代後半~ 第3次切手ブーム世代

つまり40代以降が切手ブームに該当する世代です。

もちろん切手が現在でも毎年様々な種類は発行されているため、10代でも20代、30代でも収集家はいると思いますが“第4次切手ブーム”といわれるほどのブームが起こっているとはいえないため敢えて、ここでは40代以降としています。

切手買取価格は需要と供給で決まる

ズバリ切手買取業界の広く周知されている買取基準の1つに

「1960年以降の切手は額面の75%の買取価格」

というものがあります。

切手買取価格相場は需要と供給で決まります。

ほしいと思う人が多い(需要)→切手の価値が上がる(供給)

欲しいと思う人が少ない(需要)→切手の価値は下がる(供給)

なぜ今でも1948年11月29日発行切手趣味週間「見返り美人」が高値で取引されているのか?といえば発行枚数が少ない希少性によるものと、デザインなども含め現在でも手に入れたいと思う人が多くいるからです。

1969年(昭和44年)~70年(昭和45年)の第2次切手ブームは大量に切手が発行されたことでどの切手においても希少的価値が無くなり「1960年以降の切手は額面の75%の買取価格」という業界での1つの基準が出来ました。